坂口諒之介くんのこと

坂口諒之介くんのことはツイッターで知った。誰かのリツイートでディスクユニオンのアカウントによる前作『舟はまた壊れる』のリリース告知ツイートがTLに流れてきた。その時点で坂口くんのことは全く知らなかったんだけど、なぜか気になったのでお気に入りボタンを押してリストに加え、その日以降音源を買いそびれることのないように発売日をこまめにチェックするようになった。

なぜ名前も知らないSSWの音源が気になったのか。今思い返すと、自分の音楽に通じる何かがそこにあって欲しいという淡い期待のようなものを抱いたんじゃないかと思う。当時は(ていうか今もだけど)圧倒的に女性SSWの方が勢いがあったので、そろそろ男性SSWで凄い人が出てきて欲しいという気持ちもずっとあった。自分が待ち望んでいる男性SSWがこの人であったら嬉しい、そんな期待が間違いなくあったと思う。

『舟はまた壊れる』という悲劇的なタイトルに惹かれもした。前向きな音楽だけが救いをもたらすわけじゃないと常々思っているので、自分の琴線に触れるところが確実にあったんだと思う。

そうして手に入れた『舟はまた壊れる』は期待を裏切らないどころか、自分が想像していたより遥かに素晴らしいアルバムだった。時の流れによる摩耗を免れ得る普遍的なメロディー、血の滲むような無垢への希求が綴られた歌詞、そして唯一無二の声。

「坂口諒之介くんの『舟はまた壊れる』というアルバム、目茶苦茶素晴らしかった。こんな物凄い歌を聴くことが出来ること、一音楽ファンとして目茶苦茶嬉しい。けど同業者としては戦々恐々としてしまう。だってこんな声、ズルいでしょ。うかうかしてられないよ本当に」

上記の文章は『舟はまた壊れる』を聴いた時にツイートしようとして書いたもの(スマホのメモに残ってた)。読み返した時に何か癪だなぁと思って投稿するのをやめたんだけど(3年前の俺、大人げなくて申し訳ない・・・)、あの時に感じたことは今も変わらず同じように思っている。

その後、坂口くんとはブラックナードフェスの前夜祭と本編で対バンさせてもらい、ライヴアクトとしても突出していることを体感した。一声で場を制圧する歌の力。そうして生み出された静けさの中に凛と響く天性の歌声とシンプルで美しいメロディー。あの日素晴らしいライヴを沢山観られたけど、その中でも坂口くんのライヴは突出していた。

新譜『もうさよならは言わない』がリリースされたのは7月11日。告知が解禁されてからこっち、指折り数えて楽しみにしていた。リリース日当日の朝。深夜勤務を終え、職場近くのベローチェで時間を潰し、オープン直後のディスクユニオンで購入した(関係者以外で一番最初に手にしたのは自分だと思う)。ながら聴きをしたくなかったので、翌日の仕事終わりにベローチェで聴いた。iPodのプレイボタンを押した瞬間、坂口くんの世界に引きずり込まれ、身動きがとれなくなり、目の前のアイスコーヒーに手を付けることすら出来なかった。聴き終えた瞬間、深い溜息が漏れた。素晴らし過ぎて気の利いた言葉を考えようという気すら湧かず、「物凄いアルバムだ」としかツイート出来なかった。物凄いアルバムだけど、濃密過ぎてとてもじゃないけど気軽には聴けない。相対するにはこちらにも相応の気構えが必要とされる。これだよ、こういう男性SSWが出てくるのを俺は待ってたんだ。

新譜発売の数日後、坂口くんが自分の阿佐ヶ谷harnessでの月一ワンマンを観に来てくれた。折角だから飛び入りで1曲歌ってもえないかと打診したところ、快く了承してくれた。歌ってくれたのは新譜収録の「五月」という曲。俺が一番好きな曲だからということでレコ発に先んじて歌ってくれたこと、終演後に坂口くんの新譜を買ってくれた人がいたこと。どちらも目茶苦茶嬉しかった。

今月末9月27日(木)、東高円寺UFO CLUBで行われる坂口くんのレコ発企画第二弾に出演させてもらうことになった。なぜ自分に声をかけてくれたのか、本人から聞いたわけではないから理由はわからない。感性の鋭い若きSSWの琴線に触れるものが自分の音楽にあるのだとしたら、それが理由で声をかけてくれたのだとしたらとても嬉しい。

この日はスリーマンライヴで、坂口くん(バンドとソロセット)と自分の他にもう一組、大好きなバンド割礼が出演する。日本のロックやポップスを聴き始めて間もない頃に1stアルバム『PARADAISE・K』を聴いて衝撃を受け、以来ずっと大好きで尊敬しているバンド。大分前(フリーになる前)に一度対バンの話があったんだけど、残念なことにスケジュールの都合で実現しなかった。坂口くんのお陰で念願叶ってようやく共演することが出来てとても嬉しい。

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坂口諒之介『もうさよならは言わない』発売記念ライヴ第二弾・スリーマンライヴ

2018年9月27日(木)東高円寺UFO CLUB

開場19時/開演19時半

前売¥2,500/当日¥2,800(+1drink)

出演:坂口諒之介(ソロ/バンド:穂高亜希子、桜井晴紀、小林宏也)、割礼、古明地洋哉

前売り予約ご希望の方はinfo.komeiji@gmail.comまでメールか、ツイッターアカウント(twitter.com/hiroyakomeiji)へのリプ、DMで受け付けてます。メールでご予約の方は件名に「東高円寺UFO CLUB予約希望」、本文に「日付、お名前、ご連絡先、ご希望枚数」を明記して下さい。

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才気溢れる若きSSWと尊敬するバンドとの共演の日。自分はアコギ一本でステージに立ちます。気合を入れて臨みます。一人でも多くの人に観に来てもらいたいです。

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