50曲歌い切りました
2/5(日)に行った50曲歌うワンマンライヴを観に来て下さった皆さん、阿佐ヶ谷harnessの鎌田さんとコンさん、超長丁場お付き合い下さってありがとうございました&お疲れ様でした!無事に50曲歌い切りました!15時半から歌い始めて、全曲歌い終えたのが21時半頃だったので、休憩込みで約6時間ということになりますが、再入場用のパスを作ったにも関わらず、途中退出する人はほぼいなかったです(1名だけご飯を食べに外に出た方がいましたが全然OK!無問題です!俺も途中で目茶苦茶腹が減ったし、なになら近くの日高屋に駆け込みたかったくらいですから!)。終演後に何人かの方から「全然長く感じなかったです」という感想を頂いたので、最初から最後まで中弛みすることなく飽きさせずに聴かせるだけのライヴが出来たんだな・・・とホッとしました。セットリストはオフィシャルサイトのdataページにアップ済みなので、そちらを覗いて下さい。
note.の方にもこの日の振り返りを書きましたが、ライヴを終えた瞬間に思ったのは「まだ全然イケるな」でした。左手の指先が少し痛かった程度で、喉の方は全然問題無いどころか、5年前の45曲ワンマンの時に感じたのと々ように、歌えば歌うほど声の出が良くなってきている感じがしたので、歌い足りなさすら感じました。本番前の不安や杞憂は一体何だったんだ・・・?という感じです。なので5年後に55曲歌うワンマンをすることに決めました。
これもnote.の方に書きましたが、今後の課題がふたつあります。50曲ワンマンをやる前から自覚していることなのですが、苦手なピックでのコードストロークを克服することと、メジャーにいた頃に作った曲(=音源としてリリースした曲)のリアレンジです。特に後者は事務所を辞め、メジャーを離れてフリーになってからずっと続いている課題です。
アレンジ無しのギター一本での弾き語りでも通用する曲を〜という気持ちで曲を作っているのは昔も今も変わらないのですが、がっつりアレンジすることを前提に曲を作るのと、弾き語りで演奏することを前提に曲を作るのとでは確実に違います(終演後の打ち上げの時にライヴを観に来てくれた壊れかけのテープレコーターズの小森清貴くんが「昔の曲と最近の曲、全然違いますね」という感想をくれたのは流石同業者ならではの慧眼だなと思いました)。昔の曲を弾き語り用にリアレンジする作業は基本的には楽しいのですが、中にはなかなか上手くハマってくれない曲もあり、そうした曲は自然とセットリストから外れがちになってしまいます。今回は50曲歌うということでセットリストから外れがちだったそれらの曲のリアレンジにかなり力を入れました。個人的に上手くいったように感じたのは「ライラックの庭」です。CD版のようにコードを掻き鳴らすのではなく、キーを思い切り下げ、指でギターを弾くことでフリーになってから作った曲に雰囲気を寄せることが出来たのではないかと思っています。
リアレンジがいまいち上手くいかない上に、上述したようにコードストロークが苦手なこともあって「mind game」と「世界の果て」はライヴで歌うことを意識的に避けてきたくらいなのですが、まだまだ改善の余地があるとはいえ、今回ようやく多少は良い形に近付けることが出来たように感じました。リアレンジが上手くいかないからといってセットリストから外すのではなく、これまで通り試行錯誤を続けながら、ガンガン演奏して試していくべきだなと思いました。
逆に良かった点ですが、これもnote.に書いた通りふたつあります。イップスを克服出来そうだということと、新曲を披露出来たことです。
イップスというのは心理的なストレスが原因となってこれまで普通に出来ていたことが突然出来なくなるという現象です。何年か前にライヴで裏声を思い切り出し損ねたのがトラウマとなって、普段家やリハスタで歌う時は全然出せる裏声が、本番だと途端に出しづらくなってしまったんです。プロのオペラ歌手が本番でしくじって、以来歌えなくなってしまったという話をどこかで聞いたことがあったので、自分も正にそれだなと思いました。克服するには逃げずに向き合って歌い続け、トラウマに打ち克つしかないのですが、今回のライヴでようやくイップスから脱け出せそうな気がしました。理由は自分でもよくわからないです。ただ本番当日のリハの時にやたらと声の出が良いように感じたので、それによって肩の力が抜けてリラックス出来たのかもしれません。
もうひとつは新曲を披露出来たことです。長いこと歌詞が書けないスランプ状態に陥ってたのですが(今も抜け出せたとは思っていません)、それでも少しずつ言葉を書き溜め続けてきました。その足掻きが50歳になった日に新曲として結実したという感じです。今後手直しする可能性がありますが、現時点での歌詞を以下に載せておきます。
********************
「さっきまで夢を見てた」
さっきまで夢を見てた 言葉に出来ない綺麗な夢 そう、それは 二度と手には触れられない過ぎた日々の泡 さっきまで夢を見てた 形に出来ずに砕けた夢 そう、それは弱い蕾 自分の重さで潰れた花
儚い未来を庇うように 身体を丸めて眠るだけ そんな夜に負けてしまうこともあるだろう
もう直ぐに夜は明けて ここからまた歩き出すのだろう 強い風に逆らうように 襟を立てて、ただ前を向いて
瓦礫の世界に歌声を
荒地の彼方に花束を
息が切れたってかまわないぜ
hello,how low?
壊れたギターを掻き鳴らせ 儚い未来のその先を そう、強く思い浮かべるように hallelujah,hallelujah.
********************
“hello,how low?”はNirvana「Smells Like Teen Spirit」からの引用です。“hallelujah”に関しては「またかよ!」という気がしなくもないのですが苦笑、メロディーに上手く乗っているのでまぁ良いだろうという感じです。歌詞を書くのに目茶苦茶苦労したこともあって目茶苦茶気に入っているので、これからガンガン歌っていこうと思っています。
50曲ワンマンの振り返りは以上です。note.に書いた内容とダブるのですが、両方読んでもらえたら嬉しいです。
Bình luận