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近藤さんのレコ発当日、自分のライヴのチラシを折り込ませてもらうために少し早く会場に行き、一番乗りで新譜『塔』を買った。特権乱用の反則技かなぁとも思ったけど、長年の大ファン(因みにレコ発のこの日はGO!Tシャツを着ていった。ファンの鑑だよね)なので大目に見て欲しい。

先週だったかな、近藤さんが新譜の音源データを送ってくれたんだけど、一回しか聴かないと決めた。レコ発に行って買うつもりだったし、「今すぐにでも聴きたい!」という気持ちは当然あるけれど、「盤として形になったものを、歌詞カードを読みながらじっくり聴きたい!」という気持ちも同じくらいに強かったから、その間をとって一回だけ聴かせてもらおう、と。聴き終えた瞬間に即リピートしたくなったけど、グッと我慢した。

新譜のタイトルは『塔』。てっきり『GO!を弾き語る』だとばかり思っていたから少しびっくりした。レコ発からの帰り道、買ったばかりの『塔』を聴きながらこのアルバムタイトルにどんな意味が込められているのかを考えた。「塔」をローマ字にすると「TOU」となる。「U」を「YOU」だとして(Princeが好んで使っていた表記ね)前作のタイトルと繋げると「GO TO YOU」。そうか、「あなたの下へ」ってことか!と一人で納得した。実際のところはわからない。いつか近藤さんに聴いてみようと思う。

既に知ってる人も多いと思うけど、『塔』は近藤さんの自宅で録音され、全ての楽器を近藤さんが演奏している。つまりDIYな宅録作品ということ。宅録=音がショボいという先入観を持っている人もいると思うけれど、そいうことは一切ないので抵抗感を抱いている人たちは安心してもらって大丈夫。前情報を知らなければ宅録とは気付かないんじゃないかな。自分は宅録というと真っ先にElliott SmithやBright Eyesの初期作辺りを連想してしまうんだけど、それらとは全然音も雰囲気も違う。彼らの初期作にあるデモっぽいラフさや、息苦しさを感じてしまうくらいの濃厚なプライヴェート感は『塔』にはない。とても丁寧に作られたカラフルなアルバムで、濃厚なプライヴェート感は希薄だけど、親密な雰囲気は凄くある。これまでのどのアルバムよりも聴き手である自分に寄り添ってくれるように感じた。そして同時に何よりも先ず自分自身のために作られたアルバムなんじゃないだろうか、とも思った。

さておき。風知空知でのレコ発、本当に素晴らしかった。ちょっと他に言葉が見つからないくらいに。この日は寝不足だったから打ち上げは早めに切り上げるつもりだったんだけど、最後まで残ってしまった。まだ帰りたくない、少しでもこの夜の余韻を引き延ばしたい。そんな風に思うライヴだった。

新譜収録曲も既発表曲も凄く良かったんだけど、俺は本編終了後のアンコールで歌われた「友だちの歌」という曲に一番グッときてしまった。新譜のレコ発なのにライヴ前日に作った最新曲が一番素晴らしい、もう既に次に向かって歩き始めてる、それって凄く近藤さんらしいなぁと思って何だか嬉しくなった。

あとね、馬鹿みたいな感想だけど、「レコ発って良いなぁ」と思った。新譜の完成を祝福する気持ちと、新譜をやっと聴ける嬉しさをあの夜あの場にいた人達全員が抱いていたはずだし、その気持ちが会場に満ち溢れていたもの。本当に良い雰囲気だったんだ。

近藤さん、改めてレコ発おめでとうございます!ライヴも新譜もどちらも素晴らしかったし、俺も頑張らなきゃ!と力を貰いました。俺も負けずに良いアルバム作ります!近々また、どこかで!

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